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Not My President に込められた思い

「Not My President(わたしの大統領ではない)」


 米国大統領選の結果、トランプ氏が勝利し、次期大統領となった。この選挙結果に反発して全米各地の都市で抗議デモが起こり、数万人規模の人々が街頭で「反トランプ」を叫んでいるようである。

www.newsweekjapan.jp

 そのスローガンの一つが「Not My President」である。日本語で言えば、「わたしの大統領ではない」であるが、このメッセージに込められた思いは、どのようなものであろうか。人種差別発言を繰り返し述べるなど大統領としての資質に欠けるトランプ氏への怒り、トランプ氏を弾劾し、早期の辞任を求める思いなどであろうか。

 「Not My President」というメッセージの背景には、米国独特の大統領の位置づけがあるように思える。『そうだったのか!アメリカ』の池上氏の言葉を借りれば、米国大統領は「国家元首であり、行政の最高責任者(連邦軍の総指揮官でもある)であると同時に、アメリカ国民統合の象徴」なのである。

 抗議デモに参加した個々人を含めた「アメリカ国民」を代表するものとして、トランプ氏はふさわしくない。だからこそ、デモ参加者は、「Not My President」というメッセージを掲げるのではないか。

 

<参考文献>

 

そうだったのか!アメリカ (集英社文庫)

そうだったのか!アメリカ (集英社文庫)